口底部,舌の下部にみられる囊腫。ガマの喉頭囊に似ることから名づけられた。外傷などで,唾液腺である舌下腺と顎下腺の導管の破れた部分に肉芽組織が形成され,ここに粘液が漏れ出して囊胞ができると考えられている。通常片側に現れるが,まれに正中部に生ずることもある。女性に多く,男性の約3倍に達する。囊胞の内面には上皮の被覆がないものが多い。一般に単胞性で,まれに多房性のものもある。症状は,口底部に無痛性で半球状,粘膜をとおして青みがかった色がみられる,軟らかい囊ができ,内部には淡黄色,粘稠性の澄んだ,ときに淡赤色ないしは淡褐色の内容液がある。