骨粗鬆症(こつそそうしょう)治療薬ビスホスネート(BP)製剤投薬中の患者に対して、
侵襲的外科的歯科治療を行った際顎骨壊死が生じること。
2003年にMarxが初めて報告し、これをビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死(Bisphosphonate related osteonecrosis of the jaw:BRONJ)と呼ぶ。

BRONJ(略称)(ビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死)は
抜歯などの歯科治療が契機となって発症するため、侵襲的歯科治療を行う場合はビスホスホネート系薬剤の投薬歴を確認する必要がある。
ヒト型抗RANKLモノクロナール抗体製剤でも同様の症状が発症することが報告されている。

1)BRONJの臨床症状
初期は口腔粘膜の主張または瘻孔を認める。
進行すると口腔内に疼痛、排膿を伴う骨露出・骨壊死が発現する。
さらに進行すると皮膚に瘻孔をきたし遊離腐骨も伴う。

臨床症状を列記すると
・骨露出・骨壊死
・疼痛
・腫脹
・オトガイ部の知覚異常(Vincent症状)
・排膿
・口腔内瘻孔、皮膚瘻孔
・歯の動揺
・深い歯周ポケット
・X線写真で顕著に確認できる骨溶解像や骨硬化像

更新:2019/7/23

参考文献:金子明寛「歯科におけるくすりの使い方2015-2018」デンタルダイヤモンド社、2014